松屋の多角化戦略に学ぶ!副業初心者が陥りやすい「手を広げすぎる罠」と成功のコツ

起業・副業

よんだ!?

寿司、パスタ、ステーキ……牛丼だけじゃない「松屋」から透けて見える吉野家、ゼンショーとの「差」
牛丼各社は、一本足打法からの脱却を視野に入れた業態開発を進めている。松屋フーズホールディングスも同様にさまざまな業態を開発しているが、一方で先行するゼンショーホールディングスや吉野家ホールディングスと比較して課題も見えている。

今回はこの記事を参考に考えをまとめてみました。

寿司、パスタ、ステーキ……牛丼だけじゃない「松屋」から透けて見える吉野家、ゼンショーとの「差」

皆さんは「松屋」をご存知ですか?

私は松屋のねぎ豚塩牛丼が好きで、

松屋に行ったときは好んでよく食べています。

牛丼チェーンとして知られる松屋フーズホールディングスは、ここ数年で大きな変化を遂げています。

「牛めし」だけでなく、「とんかつの松のや」「カレーのマイカリー食堂」などを組み合わせた複合店を全国で展開し、さらに寿司・中華・ラーメンなどの新業態にも挑戦しています。

一見すると、順調に事業を広げているように見えます。

しかし、実際には新業態の多くがまだ小規模に留まっているのが現状です。

この状況を見て、私は思いました。

「これはまさに、副業初心者が陥りやすい手を広げすぎる状態と同じではないか」と。

企業経営も個人の副業も選択と集中ができなければ成果が分散してしまいます。

松屋の取り組みを通して、私たちが学べることは多いと考えました。

副業にもある「広げすぎ問題」

松屋は多角化を積極的に進めています。

しかし、新しい業態の多くはまだ店舗数が少なく、目立ったヒット業態にはなっていません。

一方、牛丼の「松屋」と「松のや」「マイカリー食堂」を組み合わせた複合店は、堅実に成長を続けています。

私はこの対比に、副業にも通じるものを感じます。

つまり、手を広げすぎると、結局どれも中途半端になるということです。

いろいろ手を出すとどれも中途半端になる

副業を始めた頃の私もまさにそうでした。

SNS発信、ブログ、せどり、株式投資、動画……すべてに手を出し、結果としてどれも伸び悩みました。

今思えば、松屋の単独新業態の苦戦と同じ構図です。

「どれもやろう」とすると、リソースが分散してしまい、ブランドの印象もぼやけてしまう。

副業も同じで、「あれもこれも」と広げすぎると、エネルギーが薄まります。

成功するために必要なのは、まず1つの強みを育てることです。

軸ができて初めて、横への展開が意味を持つのです。

「複合化」より「集中」が先

松屋が複合店で成果を出せているのは、「牛めし」という強い基盤があるからです。

軸がしっかりしているからこそ、カレーやとんかつを加えても松屋らしさを保てています。

これは副業でも同じです。

まだ軸が固まっていないうちに複数のことに挑戦すると、方向性が定まらず迷いが生まれます。

「まずは一つを深く掘る」ことが、結果的に広がりを生みます。

私はwebライターを中心に始めましたが、最初の3ヶ月は営業、執筆、納品だけに集中しました。

続けるうちに、紆余曲折ありましたが、

内容が洗練されていき、

その後にSNS発信やブログや他の媒体へと自然に広げることができたと感じています。

M&Aをしない=人の力を借りない、という発想の限界

松屋のもう一つの特徴は、「自社開発中心」で新業態を進めている点です。

対して、吉野家やゼンショーはM&A(買収・提携)を積極的に活用しています。

結果、吉野家は「はなまるうどん」、ゼンショーは「はま寿司」などで大きく業容を拡大しています。

この差を見たとき、私は「副業も同じだ」と感じました。

つまり、「すべて自分一人でやろう」とすると、成長スピードが限られてしまうということです。

自分だけで頑張ると、スピードが上がらない

副業を始めた当初、私は「全部自分でやるのもの!」と思っていました。

発信、デザイン、分析、改善、すべて独学。

でも現実は、時間も体力も足りず、成果が出るまでに非常に時間がかかりました。

松屋も同じように、自社開発にこだわりすぎることで、

新業態の拡大が遅れていると指摘されています。

一方、競合の吉野家は他の力を取り入れることで成長のスピードを上げました。

副業もまったく同じで、「自分一人の力に頼りすぎない」ことがポイントです。

小さな「M&A」=協力・外注・コラボを取り入れる

もちろん、個人でM&Aはできません。

でも、「小さな協業」は誰にでもできます。

たとえば、デザインは外注する、得意分野の人とコラボする、

もしくは一緒に勉強する仲間を作る。

「自分の苦手を補ってくれる人と組む」ことは、

副業を継続できる仕組みに変える強力な手段です。

「焦点を定めて広げる」ことが、長期的な成功をつくる

ビジネスでも副業でも、結局のところ「焦点を定める力」が問われます。

松屋が複合店舗で成果を出せているのは、「牛めし」という核があるから。

それを中心に関連業態を加えることで、ブランドを崩さずに拡張できています。

私もこの考え方を取り入れています。

これにより、方向性を見失わず、無理のない成長を続けられています。

まずは「何を続けたいか」を明確に

副業を続けていく中で、「なぜそれをやりたいのか」「何を軸にしたいのか」を明確にすることは非常に大切です。

継続できるテーマには、自分が心からやりたい理由が存在します。

松屋が牛めしを中心にし続けるのも、そこに「原点」があるからです。

副業も原点を見失わないことが自身の進む方向を明確にします。

成功は横展開の先にある

成功している人を見ると「多方面に活躍している」ように見えます。

しかし実際には、一つの成功を基盤に横展開しているケースが多いです。

たとえば、ブログで成果を出した人がそこから講座を開いたり、SNSで発信を広げたり。

それは新しい挑戦ではなく、既存の延長線なのです。

松屋の複合店が成功している理由もまさにそこ。

牛めしという軸を基盤に、関連性の高い商品を組み合わせているからこそ、

顧客にも受け入れられています。

副業も同じく、「関連性のある横展開」が本当の多角化です。

「松屋式多角化」は副業成功のヒントになる

松屋の多角化戦略からは、個人の副業にも通じる3つの教訓を学べます。

  1. すべてを一度にやらない

      まずは1つの軸に集中して、深く掘る。

      焦って広げるより、狭く深くのほうが結果的に速い。

  2. 人を頼る勇気を持つ

      すべてを自分でやらなくてもいい。

      協力・外注・コラボを取り入れることで、継続と質を両立できる。

  3. 焦点を定めて広げる

      自分の軸を明確にし、その延長で展開していく。

      「関連性のある挑戦」こそが長期的な成功を生みます。

松屋の戦略を個人に置き換えて考えると、

「継続と集中こそが最大の成長戦略」だと改めて感じます。

私たちがやるべきことは、

新しいことをどんどん増やすことではなく、

今やっていることを磨き続けること。

焦らず、軸を持ち、仲間と共に進む。

それが、起業・副業の世界で結果を出し続けるための一番の近道です。

では、また!

コメント