起業や副業を始めたばかりの頃、売上が出てきたのにお金が残らない…。
そんな焦りを感じたことはありませんか?
私も同じでした。
入金が月末に集中し、支払いが先に来て資金が足りない。
どうすればいいのかわからず、毎月ハラハラしていました。
でも、その経験を通して「お金と向き合う習慣」が少しずつ私を変えました。
今回は、そんな体験から学んだ資金繰りの考え方をお伝えします。
売上が上がっても資金繰りが苦しかった理由
起業初期、ようやく仕事の依頼が増えてきて「軌道に乗ってきた」と感じていました。
でも、銀行口座の残高は常にギリギリ。
「なんでこんなに働いてるのに、お金が残らないんだろう?」と不思議に思っていました。
原因は単純でした。
入金が月末に集中しているのに、支払いが先に来ていたのです。
クライアントからの入金は30日〜60日後。
一方で、外注費やツール代は即時決済。
キャッシュの流れを意識していなかった私は、何度も資金ショート寸前を経験しました。
「売上=安心」ではなく、「キャッシュフロー=安心」。
この感覚を身につけるまでに、かなりの時間がかかりました。
苦しいときほど「数字と向き合う勇気」が必要だった
お金に関する焦りって、見ないようにするとますます膨らむんですよね。
私も当初は、「なんとかなる」と思いながら、支払い期日が近づくたびに胃がキリキリしていました。
でも、ある日を境に決めたんです。
「怖くても、ちゃんと数字を見る。」
それから毎週1回、口座残高・入出金予定・支払いスケジュールをノートにまとめるようにしました。
最初は現実を突きつけられて落ち込みましたが、
見える化することで、不思議と冷静になれたんです。
クラウド会計ツールを導入したのもこの頃。
資金繰り表を自動で作れるようになり、「見えない不安」から少しずつ抜け出しました。
お金の流れを整える3つのステップ
資金繰りの悩みを減らすために、私が実践してきた3つのステップがあります。
どれもシンプルですが、効果は抜群です。
① 支出を固定費と変動費に分ける
最初にやったのは、支出を「毎月必ずかかるもの(固定費)」と「売上に応じて変動するもの」に分類すること。
ツール代・家賃・通信費など、固定費を把握するだけでも精神的な安心感が違いました。
見直してみると、不要なサブスクがいくつもあり、それだけで月数万円のコスト削減に。
② 入金タイミングを「カレンダー化」する
入金予定と支払い予定を一覧化して、「今月・来月のキャッシュ残高」を予測するようにしました。
Googleカレンダーで「◯日:入金」「◯日:外注費支払い」と入れておくだけ。
この見える化をしてから、「うっかり資金ショート」が激減しました。
特に、支払いが先に来るとわかっていれば、早めに対策も取れます。
③ 予備資金(緊急用口座)をつくる
資金繰りに波がある仕事こそ、緊急時の「逃げ道」が必要です。
私は毎月、売上の5〜10%を別口座に移して予備資金として管理するようにしました。
最初は少額でもいいんです。
「いざというときに払えるお金がある」というだけで、焦りがぐっと減ります。
不安を一人で抱えない
資金繰りの不安って、誰にも言いづらいですよね。
「お金が苦しい」と口に出すこと自体が、なんとなく恥ずかしい。
でも、思い切って知人の経営者や税理士に相談したとき、
「みんな同じように悩んでるよ」と言われて肩の力が抜けました。
客観的な視点をもらうことで、自分では見えなかった改善策が見つかることも多いです。
孤独なまま抱え込むより、誰かに話すだけで状況が動くこともあります。
資金繰りが苦しいときこそ、成長のチャンス
資金繰りが苦しいときって、本当に心が折れそうになります。
でも振り返ると、あの時期があったからこそ「数字に強くなれた」と思います。
お金は、ただの数字じゃなくて「事業を映す鏡」です。
苦しさの中にこそ、伸びしろがあります。
焦らず、ひとつずつ整えていけば大丈夫。
あなたの事業は、きっとまた前に進みます。
では、また!
コメント