「いつか自分のお店を持ちたい…」
胸に秘めたその想い、素晴らしいですね!
でも、夢への一歩を踏み出そうとした時、多くの人が大きな壁にぶつかります。
それが「開業資金」の問題です。
「貯金なんてほとんどないし、自分には無理かも…」
「何から手をつけていいのか、さっぱり分からない…」
かつての私も、あなたと全く同じでした。
ごく普通の会社員で、自分で事業を興したいという夢だけを胸に、途方に暮れていたのです。
しかし、正しい知識と手順さえ知れば、開業資金の壁は決して乗り越えられないものではありません。
この記事では、私が実際に開業するために得た知識をもとに「7つの資金調達ステップ」を、誰にでも分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、資金調達への不安が解消されているはずです。
私が起業を決意した日
私はごく普通の会社員です。
毎日パソコンと向き合う日々に、ふと「私の人生、このままでいいのかな?」と感じていました。
「いつか私も、誰かの心を温められる場所を作りたい」。
その想いは日に日に強くなり、ついに私は起業を決意したのです。
しかし、決意したのは良いものの、私の目の前には大きな山がそびえ立っていました。
そう、「お金」の山です。
開業には一体いくらかかるのか?調べてみると、店舗の契約や内装工事、厨房機器などで、予想をはるかに超える金額が必要だと分かりました。
当時の私の貯金は、正直に言って雀の涙ほど。
夢への扉は、開く前に固く閉ざされてしまったように感じました。
開業資金って、そもそも何にいくら必要?
絶望しかけた私ですが、「まずは敵を知ることからだ!」と思い直し、開業に必要なお金を徹底的に調べることにしました。
闇雲に「お金がない」と嘆くのではなく、何に・いくら必要なのかを具体的に把握することが、資金集めの第一歩です。
これから起業するあなたにも、ぜひ知っておいてほしい「開業資金」の内訳は、大きく分けて2種類あります。
絶対に必要!「設備資金」
これは、お店をオープンさせるために、最初にドカンと必要になるお金のことです。
わかりやすくカフェの場合は、以下のようなものがありました。
・店舗取得費: お店の物件を借りるための保証金や礼金などです。都心か郊外か、広さによって大きく変わります。
・内装工事費: 壁紙を張り替えたり、カウンターを作ったり。理想のお店を作るための工事費用ですね。
・ 厨房機器費: コーヒーマシンや業務用冷蔵庫、オーブンなど、カフェの心臓部となる機材です。
・ 什器・備品費: お客様が座るテーブルや椅子、お皿やカップなど、お店を彩るアイテムたちです。
これらは、お店のコンセプトや規模によって金額が大きく変わるので、自分のやりたいお店のイメージに合わせて、一つひとつリストアップしていくことが大切です。
見落としがち?「運転資金」
お店をオープンさせた後、すぐに経営が軌道に乗るとは限りません。むしろ、最初のうちは赤字になることも覚悟しておく必要があります。そんな時に会社(お店)を動かし続けるための、ガソリンのようなお金が「運転資金」です。
・ 仕入れ費: コーヒー豆や牛乳、食材などの費用です。
・ 人件費: スタッフを雇う場合のお給料ですね。
・ 家賃: 毎月必ずかかってくる固定費の代表です。
・ 水道光熱費・通信費: 電気、ガス、水道、インターネット代など。
・ 広告宣伝費: お店のことを知ってもらうためのチラシやWEB広告の費用です。
多くの人が「設備資金」ばかりに目が行きがちですが、この「運転資金」が尽きてしまうと、せっかく開いたお店を続けられなくなってしまいます。
最低でも3ヶ月〜半年分は用意しておくと安心です。
意外と大事!生活費も忘れずに
そして、もう一つ忘れてはいけないのが、あなた自身の「生活費」です。
お店が赤字の間はお店の利益からお給料をもらうことはできません。
その間もあなたはご飯を食べ、家に住み続けますよね。
お店の運転資金とは別に、自分の生活費も最低半年分ほどは確保しておきましょう。
開業資金を集める7つの方法
「設備資金」と「運転資金」、そして「生活費」。
必要な金額の大きさに、私は再び目の前が真っ暗になりました。
しかし、諦めずに調べていくうちに、資金を集める方法は一つではないことを知りました。
ここからは資金調達の7つの方法をご紹介します。
コツコツ貯金!「自己資金」という最強の武器
まず私が向き合ったのは、自分自身の貯金通帳でした。
これが「自己資金」です。
当たり前のことですが、これは資金調達における最強の武器になります。
なぜなら、自分でお金を貯めたという事実は、「この人は本気で事業をやる気があるんだな」という証明になり、後述する融資(お金を借りること)の審査でも非常に有利になるからです。
家族や友人からの出資
次に、両親や親しい友人から支援してもらう方法です。
ただし、ここには注意が必要です。
いくら親しい間柄でも、お金の話はきっちりしておくべきです。
事業計画書をしっかりと見せて、「借りるのか、もらうのか」「いつまでに、どうやって返すのか」を明確にした契約書を交わすことをお勧めします。
親しき仲にも礼儀あり。
これが、後々のトラブルを防ぎ、良好な関係を保つ秘訣です。
国や自治体が応援!「補助金・助成金」
これは、国や市区町村が「頑張る起業家を応援しますよ!」と、返さなくてもいいお金を給付してくれる制度です。
地域の商工会議所や、中小企業庁のホームページなどを毎日チェックし、自分が使えそうな制度がないか探してみてください。
申請には事業計画書の提出などが必要で、簡単ではありませんが、返済不要というのは最大の魅力です。
低金利が魅力!「日本政策金融公庫」からの融資
起業家にとって、最も心強い味方の一つが「日本政策金融公庫」です。
政府系の金融機関で、民間の銀行に比べて、まだ実績のない創業者に対しても積極的にお金を貸してくれます。
しかも、金利が低いのが特徴です。地域のサポーター!「信用保証協会付き融資」
「銀行からお金を借りたいけれど、実績がないから相手にしてもらえない…」。
そんな時に助けてくれるのが「信用保証協会」です。これは、万が一あなたが返済できなくなった場合に、協会が代わりに返済してくれるという制度。
この「保証」があるおかげで、銀行も安心してお金を貸しやすくなるのです。
熱意で共感を集める!「クラウドファンディング」
これは、インターネットを通じて、自分の夢や事業計画をプレゼンし、共感してくれた不特定多数の人から少しずつ資金を支援してもらう仕組みです。
オープン前からたくさんのファン(応援団)ができることは、大きな財産になります。
まずは小さく始める「スモールスタート」という選択肢
もし、どうしても大きな資金が集まらない場合、発想を転換するのも一つの手です。
いきなり立派な店舗を構えるのではなく、まずは小さく始めてみる。
「スモールスタート」という考え方です。例えば、週末だけカフェを間借りしたり、キッチンカーで移動販売をしたりする方法もあります。
これなら、店舗取得費や内装工事費を大幅に抑えることができます。
資金集めはあなたの「本気度」を伝える最初のプレゼンテーション
開業資金を集めるのは、決して楽な道のりではありません。
自分の夢と向き合い、具体的な計画に落とし込む。
その熱意を家族や支援機関、そして未来のお客様に伝える。
それは、単なるお金集めではなく、あなたの「本気度」を社会に伝える、最初のプレゼンテーションなのです。
この記事を読んでくれているあなたも、大きな不安の中にいるかもしれません。方法は一つではありません。
あなたの挑戦を、心から応援しています!
では、また!
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