起業や副業に挑戦していると、
「小さな失敗」に心を持っていかれる瞬間があります。
誰かに指摘されたひと言、思ったより反応のなかった投稿、ミスで逃したチャンス。
「たいしたことない」と頭では分かっていても、
心のどこかで何度もリプレイしてしまいます。
挑戦するほど小さなミスを気にして、自分を責めてしまっていました。
私自身、まさにそうでした。
あの時の自分に、今の私が伝えたいことがある。
それは、
「失敗を引きずるのは、それだけ本気だった証」ということ。
小さな失敗を必要以上に気にしてしまう
会社員として働きながら副業を始めた頃、
小さな案件を任されたことがありました。
「これをきっかけに信頼を得たい」と意気込んでいた私は、
細部まで完璧に仕上げようと夜遅くまで作業していました。
納品後、クライアントから届いた一通のメール。
「誤字が一つあります。次回から気をつけてくださいね。」
それだけの内容でした。
けれど私は、その一文に心を突き刺されたような気がしました。
「もう二度と依頼が来ないかもしれない」
「自分は向いてないんじゃないか」
たった一つの誤字を、何日も何日も気にしてしまっていました。
引きずる原因は失敗そのものではなかった
ある時、奥さんから言われた言葉があります。
「それ、失敗を引きずってるんじゃなくて、失敗した自分を嫌ってるだけじゃない?」
その一言で、ハッとしました。
本当に私を苦しめていたのは「ミス」ではなく、
「ミスをした自分を許せない気持ち」でした。
行動し続ける人を観察すると、
失敗しても淡々と立ち直っているように見えます。
彼らは感情を押し殺しているわけではなく、
考え方の整理の仕方が違うだけなのです。
失敗を引きずる人は、
出来事と感情を一緒に抱え込んでしまいます。
「誤字があった」→事実
「だから私はダメだ」→感情
この2つを分けて考えるだけで、心が軽くなりませんか?
事実は修正できます。
でも、感情は自分で理解して癒すしかありません。
私が実践して変わった「失敗との向き合い方」
私が日々実践している失敗からの立ち直るための方法は、
感情を紙に書き出すことです。
落ち込んだときは、スマホやノートに
「今の気持ち」をそのまま書き出します。
誰かに見せる必要はありません。
心の中のゴミ出しのようなものです。
書いているうちに、
「私は何が悔しかったのか」が少しずつ見えてきます。
そして、次に必要な行動が考えられるようになるのです。
小さな失敗は「次の成長へのメッセージ」
挑戦している限り、失敗は避けられません。
ただし、その捉え方ひとつで失敗は成長のサインに変わります。
起業や副業の道は、正解がありません。
だからこそ、失敗が多いのは当然です。
でも、失敗は止まる理由ではなく、修正のサインだと考えています。
完璧じゃなくてもちゃんと進んでいる
誰にでも「些細な失敗で自分を責めてしまう瞬間」はあります。
でも、その痛みがあるからこそ、人は優しくなれるし、成長もできます。
完璧を目指すより、「今日も挑戦できた自分」を認めてあげましょう。
失敗を引きずるのは、それだけ真剣に挑戦している証拠です。
行動していない人は、そもそも失敗しません。
だから、落ち込む自分を責める必要ありません。
私は今も、完璧にはできていません。
でも、以前のように「小さなミス」で立ち止まることはなくなりました。
失敗を経験として受け止められるようになったから。
完璧じゃなくてもいいんです。
一歩ずつ、自分を信じて進んでいきましょう。
それが、長く続く挑戦のいちばんのコツ。
では、また!
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